在園中の保護者のみなさまから お声をいただきました
声が聴きたい、まるごとえん 2017
なぜまるごとえんを選んだのか
◎自然
・今しか自然の中で好きなことを好きなだけできる時はないなあと思っていた。
・作られた公園ではなく、自然のある場所で、毎日こんなふうに遊べるんだとしたら、どんなにステキだろう、幼児期の子にとってすごく大きなものだろうと思って。
・アスファルトではなく、土の上で遊ばせたい、空気がきれい。
・人工的な、全てが整備されお膳立てされた環境ではなくて、自然の中であったなら、なお素敵だなと思って。
・幼少期に、まるごとえんのような山の中で農業と酪農を営む祖母宅で走り回って遊ぶ機会が割とあって、それが本当に楽しかった。それはレジャーで訪れる自然ではなく、生活の中の自然であり、わが子にもそういう形での自然の中で、仲間と思いっきり遊ぶ楽しさを体験してほしいという思いから
・自然の美しさ、厳しさ、おもしろさを感じてほしいから
◎こどものじかん
・『こどもの持つ「こどもの時間」を大切にしたい』という姿勢や、活動の内容、フィールドに触れ、体験入えんで楽しそうに遊ぶわが子の様子を見て。
・お遊戯会、運動会もなく、手仕事やこどもたちが遊ぶことを大切にされているから。
・自分で考えて、したい遊びを自主的にできるところはなかなかないと思うので、小学校に入る前にそんな経験ができるのがとても良いと思った。
・心と体がやわらかい時に、存分に遊んでほしいから
◎いのちをいただくこと
・お弁当を持っていけること、おやつはお母さんたちの手作りという点もポイント
・お野菜を育てていただくことのおもしろさを感じてほしい
◎手を動かす
・小さい子がのこぎりやかなづちを持って木工したり、たき火をしているのに驚き、わが子にもぜひ身につけてほしいと思った。
・土・火・水・木を感じ、昔ながらの暮らしを味わってほしい
◎なかまたち
・少人数で、こどもたち1人ひとりの思いやペースを大切にして関わってくださっているという点が魅力的。
・異年齢のこどもたちとも一緒に遊べるのがいいなと思った。一人っ子には年上年下との人間関係が経験できることがありがたい。
◎オトナたち
・わが子の成長を近くで見守りながら、みんなで子育てに参加できる場所だと思ったから。
・親も育ちたいから
・保育士さんたちの人間的な魅力!
まるごとえんに行って良かったなと思うこと
(強みだと思うこと)
・保育園のように担任の先生が変わらずに、在えん中は継続してみてもらえること
・先生方がこどもたち1人1人の個性を大切に、その子のペースに合わせて見てくださっている
・こどもを通わせているだけでなく、親もいろんな経験ができたり学べたりできること(畑、環境のことを学ぶ、お味噌汁作る、コンサートなど)
・良い絵本を森の中で読んでもらえる(絵本の選択は、こどもにとっての影響は大きいと思う)
・毎日一輪車を押してもいいこと(時間で区切られず、好きなことを好きなだけしてもいいってこどもにとっては最高かも!!)
・保育園はいろいろと行事が多く本当に大変に感じていたが、まるごとえんではそれがほぼなく、まるごと商店街のようにこどもたちが毎日の遊びの延長で楽しく過ごしている様子を見られる機会があり、保育園の参観日とはまったく違って生き生きとした姿が見られて感動した
・暮しの中でいろんなオトナたちに出会えるので、生き方暮らし方の選択が多様になる気がする。
・こどもだけではなく大人も堂々と間違っていい場所だということ、学び気づくところだと思う
・「小径のあしあと」が週に一回発行され、こどもたちの様子がわかり、また親にとっては学びとなり、拝読するのが楽しみです。また連絡帳も個人的なことなどを相談できて手厚いなと思っています。
・滑り台でも、流しそうめんの道具?でも色々みんなで作ってしまうところ
・たぶんほかの園では使わせてくれないような道具を「危ないから・・・」と頭から禁止してしまうのではなく、安全な使い方を教えてくれ使わせてくれる
・一般的には危険な道具を使っているし、フィールド内も一般的な園庭などよりずっと危険ポイントがいっぱいのはずなのに、ケガが少ない
・フットワークが軽いところ。海に行く、お花見に行くなど活動予定が事前に月間予定で細かく組まれている園も多いと思うけれど、天候やこどもの様子を見て「今だ!」というタイミングで活動内容が決まり決行されるのがおもしろい
・(まるごとえんとの)関わりが多い分、大きな家族のように感じる
入えんしてこどもは
どう育っているか
・保育園ではたぶんできないこと(自分で好きなものを木で作る、かまどでごはんを炊く、自分で植えた苗を育てて収穫する、自然の神様に感謝する、遊具がなくても考えて遊ぶ、季節を感じるなど)をさせていただいていることが、自然の中での経験が増えて視野が広がっていると感じます。
・自然が季節ごとに移り変わって、遊びもそれに合わせて変わっていくところが、こどもの日々をみて感じることができます。
・はじめ、この場にいればこどもは遊べるようになると思っていました。公園やできあがったおもちゃで遊びなれたわが子にとって、自然の中で遊ぶのは簡単ではありませんでした。しかしここでの保育、大人は、たとえ思ったように過ごせなくても、ゆっくりその時が訪れるまで、いろんな角度からの声かけ、見守りでサポートしていただいています。その過程がこどもにとって貴重な体験になっていると思います。
・体が丈夫になって、風邪をひかなくなった。
・たくましくなった、上の子に刺激を受けて「私もやってみたい!」とか、「できなくてくやしい」などの感情が育ってきた。
・今までのわが子にはないカタチ(個性という面を除いて)をみせてくれて、とてもおもしろいです。まず、木工をする場所を家の隅に作ることはなかったでしょう。
・子育てについて親が見過ごしたり、気づかないことを保育士さんたちから教わることができて財産になった。
・お手伝いが好きになった、なんでもやってみたがるようになった、活動の中でお料理をはじめ、いろんな手仕事を経験させてもらって「自分にもできる!」と思えるようになった。
登えん・降えんの
様子について
・わが子を含めたえん児たちが遊んでいる姿を見たり、保護者同士で談笑したり、とっても楽しく癒される時間です。
母と子の関係に
ついて
・(前半省略)きっと私自身が変わったような気がします。「自分としてはどうしたいのか」を突きつけられているような感覚になる時があります。今までは“受け入れるお母さん”“見る・待つお母さん”の部分が多かったのが、「私」個人としての部分をこどもにも出すようになりました。
・第二子妊娠中のため、赤ちゃん返りのような感じでけっこう荒れていたのが、通い始めると日を追うごとに情緒が落ち着いていった。自然の中で思いっきり遊んで発散できたり、集団生活によって上手に我慢やルールを学んで心が整っていったように感じます。生まれたばかりの弟にリュックを買ってやれと言いました。それだけまるごとえんが楽しいところで、弟も連れて行きたいみたい。
畑について
・畑で採れたものを食べたこと、めっちゃおいしかった!ことを話してくれます。(保護者として畑に関わる際に)何をするべきかもわからない状態で悪いな・・・と思っていましたが、金曜日の畑日和が踏み入れるきっかけにとてもありがたくて、なるべく積極的に参加したいと思っています。
・ひとつの野菜を作るにはこんなに手がかかっているんだということを身をもって知ることができ、みんなで汗をかいた後はとても爽快です。
・畑に関わった分だけ愛着が増して楽しくなるのを感じています。
・季節の食べ物を収穫・調理・食べることを経験できる。
・畝を作ったり草を刈ったり、お母さん同士で作業すると楽しい。
保護者について
・保護者同士もとても仲が良く、風通しが良い、こどもにも大人にも居心地の良い場所だなと感じています。
卒えん児をみて
・何かを作る時、身近にあるものを有効に使ったり、自分の思いを言葉にして伝えたり、何もなくても1人もしくは仲間たちと楽しく遊ぶことができているような気がする。
・じぶんを大事に思ってくれているオトナたちがいるということをしっかりと感じて卒えんしていく。帰ってこられる場所があるということ、自分をまるごと受けとめてくれたオトナ、場所があるという強みはなにがあっても大丈夫だなと思う。
『声が聴きたい、まるごとえん2017』 抜粋 2018/01/25